ベトナム旅行中、ホイアンには2日間しか滞在できない…。そんなあなたに、限られた時間でも満足できるよう、移動手段とスケジュールをしっかり計画することが大切です。この完璧な2日間のツアープランでは、ホイアン・ミーソン・フエを巡って、それぞれの街の魅力をたっぷり体感できますよ。

2日間のホイアン観光スケジュールの詳細
このスケジュールに沿って動けば、時間配分もしっかりしていて、見どころもしっかり押さえられているので、ベトナム中部を旅する2日間がより充実したものになります。
1日目:ホイアンとミーソンを満喫
ホイアンは、その街並みの美しさと文化の深さから、世界中の旅行者を魅了しています。一人旅でも、家族旅行でも楽しめる場所ですし、地元の人たちもとてもフレンドリーで、訪れた人に強い印象を残してくれます。
1日目には、以下のようなホイアンらしい体験を逃さず楽しんでください。
朝5:00|タインハー魚市場で写真撮影

初日は少し早起きして、ホイアン旧市街から西に約4km(車で約12分)のタインハー地区にある「タインハー魚市場」へ向かいましょう。
この魚市場は、ホイアン市の市場の中でも最大級のひとつで、毎朝だいたい3時ごろから10時ごろまで営業しています。特に賑わうのは5時~6時の間。天気や季節、漁の成果によって毎日雰囲気が変わるので、その日だけの特別な景色に出会えるかもしれません。
観光客にとっては、5時~6時が一番おすすめの時間帯。ちょうどその頃に漁船が次々と港に戻り、新鮮な魚をどっさり運んできます。漁師たちの威勢のいい掛け声、笑い声、市場全体が動き出すエネルギーがあふれています。
商人たちは仕入れや交渉で大忙し。作業員は船から港へ、または車へと魚を運んでいて、その活気は見ていて圧巻です。朝日が差し込む頃には、まるで1日の始まりを祝うかのような、にぎやかで生き生きとした風景が広がります。
写真好きな方には特におすすめのスポット。市場の風景を通して、海辺の町・ホイアンの生活スタイルや文化をリアルに感じられる貴重な時間になりますよ。
朝7:00|バインミーで朝ごはん

タインハー魚市場から戻ったら、そろそろ朝ごはんの時間です。おすすめは「フーンのバインミー」。テイクアウトして、近くのカフェでベトナムコーヒーと一緒にゆっくり味わうのがホイアン流。
お店では、オリジナルレシピで作られたドリンクもいろいろあるので試してみてください。フーンのバインミーとコーヒーで、だいたい50,000ドン(約250円)くらいとコスパも抜群。ホイアンの人たちがどんなふうに朝を過ごしているのかを、手軽に体験できる方法です。
朝8:00|ミーソン遺跡を探検

続いては、チャム族の神聖な聖地「ミーソン遺跡」へ。ここは、チャンパ王国が最も栄えていた時代の文化が色濃く残る遺跡群で、古代の宗教建築や彫刻が数多く残されています。
中でも注目なのが、7世紀頃に建てられた塔群に使われた、謎めいた建築技術と接着材。どのようにして石やレンガがあの形で組み上げられたのか、今も多くの研究者を惹きつけています。
ホイアンからミーソン遺跡までは車で約1時間15分。朝の移動時間を使って、9時15分から遺跡内の神殿で開催される「チャム族の伝統舞踊」を見に行くのがおすすめ。見逃した場合でも、10時にパフォーマンスホールでの第2回公演があります。
入場料は1人150,000ドン(約750円)で、遺跡の入場料、電動カートの利用料、そして舞踊ショーの観覧料が含まれています。
昼12:30|名物グルメでランチタイム
ミーソン観光を終えてホイアンへ戻る途中、お昼ごはんに「カウモンの炭火焼き子牛肉(ベートゥイ)」をぜひ味わってみてください。クアンナム地方の名物で、ジューシーで香ばしい味わいが魅力です。
一人あたり約200,000ドン(約1,000円)で、たんぱく質たっぷりの満足ランチになります。地元の人にも旅行者にも人気の名店として、「ベートゥイ・ムオイ(Bê Thui Mười)」や「ベートゥイ・バイ・レップ(Bê Thui Bảy Lép)」があります。
どちらのお店も、ミーソンからホイアンへ向かう道中、ディエンバン町・ディエンフオンの国道1A沿いにあるので、アクセスも便利です。
美味しい焼き牛肉でお腹を満たしたあとは、再びホイアン旧市街へ戻りましょう。
午後1時30分:洋服作り体験

午後はまるごとホイアン旧市街を楽しむ時間ですが、その前に立ち寄ってほしいのが仕立て屋さん。ファッション好きの人はもちろん、服にあまりこだわりがない人でも、ぜひ体験してほしいおすすめアクティビティです。ホイアンでは、ドレスやスーツ、シャツなど、どんな服も自分のサイズと好みに合わせて仕立ててもらえるんです。
お店にはたくさんのデザインサンプルがあり、自分のイメージにぴったりのものを選べますし、手持ちの服を参考に仕立ててもらうことも可能。素材や色、柄の種類も豊富なので、自分だけの一着がきっと見つかります。
しかも、クオリティのわりに価格はかなり良心的。お昼過ぎにデザインと採寸が終われば、夜ごはんのあとにもう一度お店に立ち寄って試着・調整ができることも。ホテルまでの配達サービスをしてくれるお店も多く、深夜や翌朝には受け取れるのも安心ポイントです。
午後3:30|旧市街の名所めぐり

仕立て体験のあとは、旧市街の中心エリアにある有名な観光スポットを2時間ほどかけてまわってみましょう。
おすすめの見どころは以下のとおり:
- 博物館:ホイアン博物館、サーフイン文化博物館、民俗博物館、貿易陶磁器博物館
- 文化建築:日本橋(来遠橋)、カムフォー集会所、関公廟、トゥイティエン・ズオン・ミンフオン
- 古い家屋:チャン家祠堂、グエン・トゥオン家祠堂、クアンタン旧家、ドゥックアン旧家、フンフン旧家、タンキー旧家
- 会館:福建会館、広東会館、潮州会館
- ダンチョン劇場:伝統芸能の公演は毎日10:15と15:15に開催
これらのスポットは、ホイアンの文化的魅力をぎゅっと詰め込んだ場所ばかり。古代チャム文化、明代の中国文化、そしてベトナムの儒教文化が融合した独自の雰囲気が味わえます。
入場チケットは150,000ドン(約750円)で、上記の中から好きな5カ所を選んで訪れることができます。
ホイアン市場にもぜひ立ち寄って!

旧市街の端にあるホイアン市場は、地元の人たちの暮らしが感じられるにぎやかな場所。野菜や果物、魚や肉などの生鮮食品から、生活雑貨、ファッションアイテム、コスメ、そしてお手頃価格のかわいいお土産までなんでも揃っています。
さらに、ホイアン名物のグルメも勢ぞろい!バインミー、カオラウ、豆のチェー、クアンヌードル、チキンライス、バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、アヒル粥など、どれも地元の味を気軽に楽しめます。
散策の合間にちょっと立ち寄って、プチギフトを探したりローカルフードを味わったりすれば、ホイアンでの2日間の旅がより充実したものになりますよ。
午後5:30|ボートクルーズ体験

ホイアン市場を出たら、すぐ近く(市場から100m以内)のホイアン船着き場へ向かいましょう。ここでは、小さな木製の手漕ぎボートに乗って、地元の方がゆっくりとホアイ川を案内してくれます。夕暮れどきの旧市街を水上から眺める、特別な体験です。
日が沈み始めると、川沿いの両岸には色とりどりのランタンが灯り、幻想的な光景に包まれます。この時間帯のホイアンは、本当にうっとりするほど美しくて、どこを切り取っても絵になる光景ばかり。中でも、ボートから見上げる旧市街は、最高の撮影スポットと言えるでしょう。
ホアイ川のクルーズは、3〜4人乗りの小さなボートで約1時間、料金は1隻につき約200,000ドン(約1,000円ほど)です。
午後6:30|夕食タイム
川から戻ったら、旧市街のレストランでゆっくり夕食を楽しみましょう。おすすめのお店はこちら:
- Miss Ly Cafe Restaurant(22 Nguyen Hue 通り)
- Hai Cafe Restaurant(98 Nguyen Thai Hoc 通り)
- Morning Glory Restaurant(106 Nguyen Thai Hoc 通り)
どのお店も評判が良く、ローカル料理を美味しく楽しめる人気店です。
ホイアンでの1日を締めくくるなら、ランタンの灯りが彩る旧市街をのんびりと散策してみてください。昼とは違ったロマンチックな雰囲気が味わえますよ。その後はホテルへ戻って、ホイアンの夜をゆっくり過ごしましょう。
2日目:ホイアン発フエ日帰り旅行
ホイアンからフエへの日帰り旅は、中央ベトナム屈指の絶景「ハイヴァン峠」と、ベトナム最後の王朝・グエン王朝の歴史に触れる特別な1日になります。
午前8:00〜8:30|ホイアンを出発!
朝食を済ませたら、涼しい朝の空気を感じながらホイアンを出発。ランタンが彩る古都の街並みを後にして、ベトナム中部で最も美しい道のひとつを北へ進みます。
ストップ①:五行山(マーブルマウンテン)|神秘的な洞窟と絶景スポット

ホイアンから車で約30分(18km)のところにあるダナン市・五行山(マーブルマウンテン)から旅はスタート。この山は、キムソン(金山)、モクソン(木山)、トゥイソン(水山)、ホアソン(火山)、トーソン(土山)という5つの石灰岩の峰からなり、周囲には海沿いの住宅街が広がっています。
今回はその中でも最も人気のある「トゥイソン(水山)」に登ります。洞窟、岩場、展望台、仏教寺院が点在しており、探検好きにはたまらないスポットです。
ストップ②:石彫りの村|大理石の芸術に出会う
トゥイソンのふもとには、長年石彫りを生業としてきた小さな村があります。カンカンと石を打つ音が響き渡り、手作業で丁寧に作られた仏像や装飾品が並びます。間近で見るその技術と仕上がりは、思わず感動してしまうほどの職人技。工芸好きには必見の場所です。
ストップ③:ハイヴァン峠|雲と海が出会う絶景ルート

五行山を後にして、次に向かうのは約50分先にあるハイヴァン峠。中央ベトナム屈指の絶景ドライブコースとして知られています。
海岸線に沿って走るこの道は、片側には真っ青な海、反対側には緑の山々が広がり、どこを見ても絵になる風景。特に、雲が山頂で海に溶け込むように見えることから「海雲峠(Ocean Cloud Pass)」とも呼ばれています。
峠の頂上では、少し休憩して絶景を楽しみましょう。天気が良ければ、ダナンの街やソンチャ半島まで一望できるパノラマビューが待っています。ここは写真スポットにもぴったり!新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んでリフレッシュしてください。
風景好き、絶景ドライブが好きな方には、ハイヴァン峠はまさに感動の連続。忘れられない思い出になること間違いなしです。
ストップ④:ランコー湾|静かに広がるパラダイス

ハイヴァン峠を越えてさらに12km進むと、ランコービーチに到着します。ここはハイヴァン峠のふもとに広がる、美しい湾のひとつ。2009年には「世界で最も美しい湾クラブ(Worldbays Club)」にも選ばれています。
ランコーの海辺は、まるで自然がこの地に贈った芸術作品のよう。青く澄んだ海と真っ白な砂浜が10km以上も続き、その背後には熱帯の緑豊かな山々と森林が連なります。
さらに、ランコーの海が生み出した神秘的な「ラップアンラグーン(Lap An 潟湖)」がこの絶景に加わることで、壮大な自然の風景がより立体的に、そして魅力的に感じられます。このあたりで写真を撮りすぎて、カメラの容量がいっぱいになってしまうかもしれませんよ!
ストップ⑤:カイディン帝廟|東洋と西洋が融合した美の結晶

ランコービーチとラップアン潟湖でのんびり休憩&写真タイムを楽しんだあとは、フエ市へ向けて再出発。次の目的地「カイディン帝廟」までは約67km、1時間30分ほどの道のりです。
カイディン帝廟は、グエン王朝第12代皇帝カイディン帝のために建てられたお墓で、フエ市中心部から約10kmほど離れた緑豊かな山あいにひっそりと佇んでいます。
この廟の最大の特徴は、東洋と西洋の建築スタイルが見事に融合していること。フランス建築の要素や装飾美が取り入れられており、グエン王朝時代の中でもひときわユニークな建造物として知られています。
カイディン帝廟は、王の個性的な美意識や当時の時代背景(封建制度の衰退や東西文化の交流)を色濃く反映しており、歴史と芸術の両方を感じられる場所です。見学時間はおおよそ40分ほど。ディテールの美しさや歴史的価値をじっくり楽しめますよ。
ストップ⑥:ブンボーフエでランチ|王宮の味をひと口に

少しお腹も空いてきたところで、フエ市内中心部に戻ってランチタイム。目指すは、フエ名物の「ブンボーフエ」。濃厚でスパイシーなスープに、もっちりとした太めの米麺、柔らかい牛肉が入ったこの料理は、フエを代表する味であり、王宮料理の流れをくむ一品です。
今回立ち寄ったのは、地元でも評判の「ブンボーフエ レストラン」(リートゥオンキエット通り17番地)。地元民からも観光客からも人気のある店で、ボリュームたっぷりの一杯は40,000〜55,000ドンほど。食べ応え十分なのに、それ以上の満足感が味わえます。
お腹だけでなく、記憶にも残る「フエの味」をぜひ堪能してみてください。
ストップ⑦:フエ王宮(王城)|かつての王たちの足跡をたどる

午後は、歴史ロマンを感じる時間。訪れるのは、グエン王朝の皇帝たちが実際に暮らした「フエ王宮(王城)」です。堅牢な城壁、堂々たる門、静かな中庭など、あちこちに王朝時代の面影が残っており、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。
フエ王宮は、フーン川の北岸に位置する「フエ建築群」の中心かつ最大の建造物。1805年、初代皇帝ザー・ロンによって建設が始まり、それから約140年にわたりグエン王朝13代の皇帝とその家族がここで政治と文化の中心を担っていました。
戦争によって一部の建物は損傷を受けましたが、それでも多くの重要な建造物が今も残されており、当時のベトナム王朝文化をしっかり感じられる貴重な場所です。現在では、フエ観光の「心臓部」として多くの人々に親しまれています。
観光には1〜3時間ほどかかることが多いので、時間に余裕がある方は、ぜひ現地ガイドの案内を頼んでみてください。歴史や建築、東アジア文化の影響について深く知ることで、この場所の魅力が何倍にも膨らみます。
ストップ⑧:ティエンムー寺|心がほっとする静けさに包まれて

フエ王宮を後にして、香(フーン)川沿いを西に約5km進むと、「ティエンムー寺(天姥寺)」に到着します。ここでは、地元の人々がどのように仏教を信仰しているのかを垣間見ることができます。
この寺は1601年、グエン・ホアン公によって創建され、フエのみならずベトナムでも最も古いお寺のひとつとされています。風水的にも恵まれた立地と独特のたたずまいが、この場所にどこか神秘的な空気を漂わせています。
毎日、全国から多くの仏教徒が訪れては祈りを捧げており、その信仰の場であると同時に、周囲の美しい景色も多くの旅行者を惹きつけています。
多くの観光客は仏教徒ではありませんが、ここを訪れて静かな自然に癒されたり、目の前を流れる風情ある香河(パフュームリバー)を眺めたり、フエの古い寺院建築を学んだり、この場所にまつわる印象的な伝説を聞きたくて足を運びます。
ティエンムー寺の入場料は無料ですが、境内に入る際は、肩を覆う服や膝が隠れるズボン・スカートなど、節度ある服装が求められます。
帰る前に、お寺の前に広がる美しい川の穏やかな景色を眺めながら、地元の豆腐を一杯味わってみてください。シンプルで静か、そして心に残る旅の締めくくりになりますよ。
ハイヴァントンネルでホイアンへ帰路へ

ティエンムー寺を後にし、私たちはホイアンへ戻る旅に出発。朝通った峠道「ハイヴァン峠」とは対照的に、帰りは「ハイヴァントンネル」を通る直線的でスムーズなルートを選びました。
全長約6kmのこのトンネルは、ダナンとフエを山越えせずに効率よく結ぶ、ベトナム有数のインフラプロジェクトのひとつです。
ホイアンに戻ってきたのは午後6時45分ごろ。少し疲れは感じつつも、心は満たされ、カメラには写真が、頭の中にはフエでの思い出がたっぷり詰まっていました。
たった一日で巡ったフエの旅。でも、その余韻はずっと残りそうです。